《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「そんな事ない…! ライアはいつも頑張ってるもの!! この国の民をおもって、いつだって…! わたし、まだまだ知らない事も多いし、上手く言葉に出来ないけどライアがこの国の人の為にたくさん頑張ってるの知ってるもん! だからジュリアンさんだってハリさんだってライアの事…」
首を横に降りながら必死に激励の言葉を掛けてくれるスズラン。そのひたむきさに胸の奥が熱くなる。
「っ…ありがとう、本当変わらないな。スズランはそうやっていつも俺に元気をくれる…」
「ほんとう? わたし…、役に立ちたいの。どんな事でも構わない、ライアの役にたてるならすごく嬉しい」
「……スズラン」
そんなスズランの事を守りたい。得体の知れない輩からはもちろん、ありとあらゆるものから。
祈る様に見つめられると早く安心させたくなる。にこりと微笑んで見せるとやっとスズランも笑顔になった。
そのまま花がほころぶ様な笑顔を浮かべ、愛らしい声で言葉を紡ぐ。
「わたし、ライアのおひさまみたいな笑顔が大好き!」
「っ…!! 驚いた、十一年前と同じ事を言うんだな…」
「…え? 同じって、、その初恋の人と?」
本当に変わらない。以前そう言ってラインアーサに元気を分けてくれた少女。
首を横に降りながら必死に激励の言葉を掛けてくれるスズラン。そのひたむきさに胸の奥が熱くなる。
「っ…ありがとう、本当変わらないな。スズランはそうやっていつも俺に元気をくれる…」
「ほんとう? わたし…、役に立ちたいの。どんな事でも構わない、ライアの役にたてるならすごく嬉しい」
「……スズラン」
そんなスズランの事を守りたい。得体の知れない輩からはもちろん、ありとあらゆるものから。
祈る様に見つめられると早く安心させたくなる。にこりと微笑んで見せるとやっとスズランも笑顔になった。
そのまま花がほころぶ様な笑顔を浮かべ、愛らしい声で言葉を紡ぐ。
「わたし、ライアのおひさまみたいな笑顔が大好き!」
「っ…!! 驚いた、十一年前と同じ事を言うんだな…」
「…え? 同じって、、その初恋の人と?」
本当に変わらない。以前そう言ってラインアーサに元気を分けてくれた少女。