《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「ありがとうライア…」
「俺の方こそ……スズランと再会出来た天の巡り合わせに感謝してるよ」
「わたし、、まだ信じられない気分…。どうしよう、胸がいっぱいで…!」
「今度そこちゃんと約束を果たすまでスズランの事離さない」
「約束って、、パパの事を…」
「一緒に探すって約束をしただろ? それはもちろん…。再会して色々知っていく度に俺の中で何よりも大切だと思える人はスズランだって気づいたんだ……だから傍で守りたい」
「っ…!」
「どうか俺と一緒に王宮に…っ…へっくし!!」
「…!!」
「……」
(……嘘だろ…?)
───何とも間の悪い瞬間にくしゃみをしてしまい物凄く格好がつかない。更に小川の美しいせせらぎが居た堪れない気持ちを増幅させ、ラインアーサはその場に屈みこんだ。
「ラ、ライア、大丈夫?」
「……ごめん…。俺めちゃくちゃかっこ悪い」
「ふふ…、そんな事ないよ」
「でも今笑っただろ…!」
「だって、、ふふふ」
「ああもう。俺って何でいつもこう格好がつかないんだ! ……スズランもそんなに笑う事無いだろ!?」
緊張の糸が切れたのか笑いが止まらないスズラン。鈴が鳴る様な可愛らしい声がラインアーサの耳に心地よく響く。
「俺の方こそ……スズランと再会出来た天の巡り合わせに感謝してるよ」
「わたし、、まだ信じられない気分…。どうしよう、胸がいっぱいで…!」
「今度そこちゃんと約束を果たすまでスズランの事離さない」
「約束って、、パパの事を…」
「一緒に探すって約束をしただろ? それはもちろん…。再会して色々知っていく度に俺の中で何よりも大切だと思える人はスズランだって気づいたんだ……だから傍で守りたい」
「っ…!」
「どうか俺と一緒に王宮に…っ…へっくし!!」
「…!!」
「……」
(……嘘だろ…?)
───何とも間の悪い瞬間にくしゃみをしてしまい物凄く格好がつかない。更に小川の美しいせせらぎが居た堪れない気持ちを増幅させ、ラインアーサはその場に屈みこんだ。
「ラ、ライア、大丈夫?」
「……ごめん…。俺めちゃくちゃかっこ悪い」
「ふふ…、そんな事ないよ」
「でも今笑っただろ…!」
「だって、、ふふふ」
「ああもう。俺って何でいつもこう格好がつかないんだ! ……スズランもそんなに笑う事無いだろ!?」
緊張の糸が切れたのか笑いが止まらないスズラン。鈴が鳴る様な可愛らしい声がラインアーサの耳に心地よく響く。