《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「いいな、とっても楽しそう!」
「だったら今度ここでまたお茶会をやろうか? スズランを招待するよ! 結局今日のパーティもちゃんと出来なかったから」
「ほんとう? ありがとう、あ。そういえばね、ライアが目を覚ます前にイリア様が医務室に様子を見に来てくれたの!」
「姉上が?」
「今日のパーティ……その、ダメになっちゃったから、後日改めて開くってライアの目が覚めたら伝えて欲しいって」
スズランの言葉から「必ずよ!」と意気込む姉の姿が目に浮かび、思わず口元が綻ぶ。
「そうか、なら丁度いいな」
「うん! あとね、ライアの事たくさん教えてくれたの」
「へ? 沢山って、、まさかだけど俺の恥ずかしい過去とかじゃ…」
「ち、違うよ! イリア様を探すために色々がんばったお話とか…、嫌いな食べ物とか、子供の頃の呼び名、とか…?」
「うああっ! 駄目だ…っ最後のは忘れて…!! それ一番恥ずかしいやつだから…」
「どうして? かわいい呼び名だと思うけど」
「駄目、絶対!! ほんと恥ずかしいから忘れて」
今では子供の頃の呼び名でラインアーサを呼ぶ者は誰もいない。あの呼び名に込められた、当時は周りからかなり甘やかされて居たのだという事実に盛大な照れが襲いかかってくるのだ。
「でもわたし、ライアの事たくさん知れて嬉しいんだもん! …もっとたくさん知りたい」
「だったら今度ここでまたお茶会をやろうか? スズランを招待するよ! 結局今日のパーティもちゃんと出来なかったから」
「ほんとう? ありがとう、あ。そういえばね、ライアが目を覚ます前にイリア様が医務室に様子を見に来てくれたの!」
「姉上が?」
「今日のパーティ……その、ダメになっちゃったから、後日改めて開くってライアの目が覚めたら伝えて欲しいって」
スズランの言葉から「必ずよ!」と意気込む姉の姿が目に浮かび、思わず口元が綻ぶ。
「そうか、なら丁度いいな」
「うん! あとね、ライアの事たくさん教えてくれたの」
「へ? 沢山って、、まさかだけど俺の恥ずかしい過去とかじゃ…」
「ち、違うよ! イリア様を探すために色々がんばったお話とか…、嫌いな食べ物とか、子供の頃の呼び名、とか…?」
「うああっ! 駄目だ…っ最後のは忘れて…!! それ一番恥ずかしいやつだから…」
「どうして? かわいい呼び名だと思うけど」
「駄目、絶対!! ほんと恥ずかしいから忘れて」
今では子供の頃の呼び名でラインアーサを呼ぶ者は誰もいない。あの呼び名に込められた、当時は周りからかなり甘やかされて居たのだという事実に盛大な照れが襲いかかってくるのだ。
「でもわたし、ライアの事たくさん知れて嬉しいんだもん! …もっとたくさん知りたい」