【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
「着いた!」
そう言って両手を上にあげたのは要くん。
「着いたね~」と麻耶ちゃんが笑う。
私たち3人も笑った。
人でにぎわっている、この場所は迷子になっちゃいそう……
「じゃあ、なんか食べるか!」
そう言って人ごみを縫って行く朝陽くん。
「あ、待って……」
「はい。行こう!」
「ユウくん……」
私はユウくんに手を握られ、朝陽くんについて行った。
ユウくんて年下なのに、年上な気分……
「ねえ、朝陽くんどこ行っちゃったんだろ……」
ちゃんと後ろをついて行ったつもりだったのに、
朝陽くんの姿はもうなくて。
私とユウくんだけが取り残されてしまった……