【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
大きな歩幅の朝陽くんの後ろを
チョコチョコとついていく私は、
まるであひるについていくひよこみたい。
少し離れてしまい駆け足になる私。
「……った」
突然立ち止まる朝陽くんの背中に鼻が激突。
鼻をさすっていると、
「あ、ごめん。俺早かった?」
そう言って振り返り、
私の歩幅に合わせてくれた朝陽くん。
どうしてそんなに優しいのだろう。
さっきから私が朝陽くんに
いろいろしてもらってばかりで、
私は何もできていない……
何かお礼できないかな……
「……ぎ?柊?」
「え?あ、ごめんなさい!」
またぼんやりとしていた私。
今日はなんだか上の空だな……