【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!




私が静かにそう尋ねると莉子ちゃんは切なく笑いながら
こたえてくれた。


「うん……そう。だからバイバイだね…」


と。


「え、莉子ちゃん…」


「あ、でも、来愛からすれば残念じゃないよね?
あたし、イタズラばっかりしたし……」



と、また笑う莉子ちゃん。



「な、何言ってるの!?
私、莉子ちゃんにイタズラされてたのかもしれないけど、
友達でしょ?残念じゃないわけないよ!!」


私が莉子ちゃんにそう伝えると、
目に涙をため、「ありがと…」と小さく呟いた莉子ちゃん。


最初は嫌いだった。

イタズラされるし、
なんか合わないって。



でも、友達だから、
友達だったから、今日まで来れた。




< 158 / 303 >

この作品をシェア

pagetop