【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
しばらく帰り道を歩いていると、
私の携帯が鳴り出した。
「出ていいよ?」
「あ、うん。ごめんね?」
携帯を見ると、莉子ちゃんからのメールだった。
「あ、メールだ…」
【さっきのアメリカに帰る話、朝陽には言わないで…】
というなんとも短い文章だった。
言わないで…?どうして……?
「どうかしたか?来愛」
「あ、えーっと………り……」
私は、莉子ちゃんがね?と言い出しそうになった口を
両手で塞いだ。
「ん?」
朝陽くんには困った顔をさせてしまったけど、
莉子ちゃんが言うなって言うなら………
でも、これで、本当に莉子ちゃんは笑顔になるの……?