【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
意地悪な彼【来愛side】
莉子ちゃんがアメリカに戻ってから
2ヶ月がたち、12月になった。
「もう、寒くてやだ。」
教室の私の席に座って突っ伏して
そう言う麻耶ちゃん。
「し、仕方ないよ。冬だし……
でも、もうすぐクリスマスだよ!!」
私は傷つけないように
言葉を選んで麻耶ちゃんを励ました。
「ふふ。もー来愛は可愛いやっ!!やっぱりっ!」
そう言って席から立ち上がり私を抱きしめる麻耶ちゃん。
「ぐ、ぐるじーっ!!!」
ギューッと音が鳴るくらい、
強く私を抱きしめるから凄く苦しかった。
「こら、麻耶。やめろよ。」
「か、要くんっ………」
要くんがいいタイミングで来てくれた。
私は要くんのおかげで苦しさから逃げることができた。