【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
「あ、ありがとう。要くんっ!!」
「麻耶がごめんよ…」
と、要くんは麻耶ちゃんの頭をグイッと下げて
お辞儀させていた。
まるで、麻耶ちゃんのお母さんみたい。
「あ、そう言えば要、桐生は?」
「バスケの朝練だよ!」
そっか。
最近サボってるって言ってたね……朝陽くん。
「あ、来愛行かなくていいの?桐生の所!!」
麻耶ちゃんがニヤニヤしながら言うと、
要くんも「行ってこいよ」なんて言う。
私は恥ずかしくなって、
「わ、分かった!!」と言って教室を飛び出した。