【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
「わ、わわ私もす、好きっ!!」
恥ずかしくて制服のスカートの裾を握りしめながら
そう叫んだ。
「ぷっ来愛詰まり過ぎだっつの。」
と、笑いがこらえられない様子の朝陽くん。
「わ、笑わないでよおっ!!」
「はいはい。ごめんごめん。」
頭をぽんぽんとしながら、
私をまた抱きしめてくれた。
朝陽くんの腕はすっごく暖かくて、
心地よかった。
「子供扱いしないでよっ…」
「子供じゃん。」
「こう見えても私は高校2年生なんだよ!?
もうすぐ3年生だよ?」
「知ってるよ。」
いつも以上に朝陽くんは意地悪で、
ほんとにかっこ良かった。
朝陽くんの汗の匂いと、
暖かい腕と、甘い声。
私は朝陽くんに恋ができて、
良かったと改めて思った。