【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
「あ、あの……こ、ここです!!」
私は住宅街の、真ん中あたりにある2階建ての家を指差しながら朝陽くんに伝えた。
「あ、ここ?」
「はい……」
「そか、んじゃ、またな!」
そう言って来た道を戻って行く朝陽くん。
「あ、あのちょっと待って!!」
「ん?」
「あ、あの……えっと……」
わわわ!!止めたのはいいけど、どうしよう!!
私が焦っていると、
「色々考えなくていいから。俺が送りたかっただけだし。
じゃあな柊!」
そう言ってまた歩き出した朝陽くん。
ど、どうして……
私が言おうとしたこと分かったの……?