【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
「ごめん。俺…」
「い、え。大丈夫です。ごめんね。」
来愛は震えた声で俺にそう言った。
俺は、自分が抑えられなくなりそうだからって、
来愛に当たってどうすんだよ。
最低じゃねえか………
「来愛。ごめんな。」
俺は来愛の耳元で囁く。
俺の腕の中にいる来愛の体が小刻みに震え出す。
「……わた、し。今、朝陽くんに、き、
嫌われちゃったかと思った………」
そう涙声で言う来愛。
「んなわけねえだろ。理性吹っ飛びそうだったんだよ。」
俺は素直に正直に言った。
俯いていた来愛が突然、俺を見る。
「お、おい。急にこっち見んなよ。」
俺は挙動不審になってしまった。