【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
そしてしばらくの沈黙の後、
私の手は朝陽くんがパッと掴んで
朝陽くんのコートのポケットへと導かれた。
ドクン…ドクン…
私の手と朝陽くんの手の間から伝わる少し緊張を帯びた鼓動音。
私の鼓動音よりも大きくて速い。
この鼓動音は朝陽くんのモノだとすぐに分かった。
もう付き合って2度目の冬を迎えたというのに、
まだドキドキは治まってくれない。
むしろ初めの方よりも高まっている気がす……
あ……
私たちがこんな感じになる理由を思い出してしまった……