【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
「そか、んじゃ、またな!」
俺は柊から手を離してそう言った。
そして振り返り、来た道を戻ろうとした時、
柊に呼び止められた。
「あ、あのちょっと待って!!」
スカートの裾を掴んでブルブルしている柊。
寒いのか……?
なんて思っていると、
「あ、あの……えっと……」
百面相をしながらあわあわしている柊。
俺はなんとなくコイツの言いたいことが読めた。
「色々考えなくていいから。俺が送りたかっただけだし。
じゃあな柊!」
だからそう答えて手をひらひらと振って歩き始めた。