【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
「あら、桐生くんじゃない。
どうした……あ、柊さんね?」
と、補習担当の先生が下駄箱にいた俺に話しかけた。
「あ、こんにちわ。あ、いや、違って。
忘れ物取りに来たんす。」
俺は、来愛に会いに来たとは言わなかった。
もし、先生が来愛に言ってしまったら、
アイツは困った顔をするに決まってる。
それなら、俺は、我慢だ。
アイツのあの時のような顔は見たくない。
笑った顔が見たいんだ。
補習が終わった時
俺の前でどんな顔で笑ってくれるんだろうか。