【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
―――コンコン
私は意を決して朝陽くんの部屋の扉を叩いた。
「はい。」
中から大好きな声が聞こえる。
「あ、あの。来愛です。」
「……………」
朝陽くんからはなんの返事もない。
「あ、の…………」
「なに。」
ドクン………
朝陽くんの声が冷たい………
「あのね?中に入れてくれないかな?」
私はそれでも引き下がらない。
「いいよ。どうぞ。」
朝陽くんは扉をゆっくり開けてくれた。
「あ、ありがとう。」
朝陽くんはソファに腰を下ろし、
私はカーペットが敷かれた床に座った。
「…何か怒ってる?」
「………用件ってそれだけ?」
「え……?」
「怒ってないよ。」