【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
「……あの“男”誰…?」
「え?」
「補習に一緒にいたヤツ。」
香月くんのことかな?
「えっと、彼は、転校生なの。香月瑠比くん。
前の学校では不登校だったから単位がなくて
補習してたの。でも、あの高校では単位をとるだけで
通うわけじゃないの。
家庭のために大学に行きたいんだって言ってた。」
私は香月くんの知っていることを
すべて話した。
「…途中から…?」
「そう、香月くんは朝陽くんに
『来なくていいよ』って言った後から来た人なの。」
私はチラッと朝陽くんを見る。