【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
どのくらい泣いていたのかな。
私が少し落ち着き、
涙が止まった時、図書室ならではの静かな空間になった。
この静かなモノが私には辛いもので。
少しうるっと来そうだった。
しばらく座っていたけど、
生徒の声がだんだんと増えて
来たからちゃんと椅子に座った。
そんな時だった。
――――ガラッ
図書室の扉が開いたのは。
「……っ!はあっ!!柊……っ」
息を切らした朝陽くんが図書室の入り口に立っていた。
「桐生くん……」
なんで……
どうしてここが分かったの……
そんな朝陽くんを見て
我に返った私は、立ち上がって朝陽くんから遠ざかった。
「逃げるなよ!!来愛!!」
そう声を張った朝陽くんに私は、ドキッとした。