【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
「来愛!どうしたの?そんな急いで!!」
「…麻耶ちゃん。」
ぶつかったのは麻耶ちゃんだった。
「何があったの?泣いてるじゃない……」
そういいながら私の頬に
落ちる涙を拭ってくれた麻耶ちゃん。
「…どうしよう……私最低だ……」
私は、麻耶ちゃんの腕の中で
そうボソッと呟いた。
「来愛…?桐生と何かあったの?」
麻耶ちゃんは柔らかい声で
私にそう尋ねる。
私は麻耶ちゃんの腕の中でコクンと頷いた。
「ここじゃ、あれだから移動しようか。」
そう言って私の肩を支えて
教室前から屋上まで連れて行ってくれた。