【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!






屋上に着いた私たちは屋上にあるベンチに座った。




「……来愛、話して?」



私は何もかも包み隠さず話した。




昨日の香波ちゃんが入っているグループの子たちが
私が朝陽くんの周りをうろうろすると
朝陽くんの評判が落ちるって言ってたこと。




今日の朝もうろうろしないでって言われたこと。




そして今、
抱きしめてくれた朝陽くんの手を振り払って逃げた事。



好きなのに大好きなのに
朝陽くんを困らせちゃったこと。


どうやって朝陽くんから離れたらいいか
分からなくてグルグルしていたこと。


全部泣きながらだったけど、話した。



「……そっか。そうだったのね。」



と私の背中をさすりながら優しく声をかけてくれた。



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