【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
転校生【来愛side】
「好きだよ。」
そう耳元で囁いてくる朝陽くん……
だから何度私の心臓を壊したら……
階段の近くを通ったとき生徒の声が
聞こえるななんて思っていると、
もう時間的に2時間目が終わった頃だった。
「きゃははっ!!」
あ、この声……
あの子たちの声だ。
私はとっさに朝陽くんから離れてしまった。
「来愛?どうした?」
「え、う、ううん。何にもない……」
何歩か離れたくらいで歩く私を見て
朝陽くんは不思議そうな顔をしていた。
「あ、朝陽!!どこ行ってたの!?」
「いや、どこって……」