【完】“好きの大きさ”誰にも負けません!!!
「行こうか……」
ん?なんだか反応が薄い……
変だったのかな……
私よりも先に歩いている朝陽くんの背中を見つめた。
朝陽くんどうしたのかな……
私どこかおかしかった?
私はちゃんと整えた髪の毛を触った。
あ。崩れてる……
走ったから……
朝陽くんこの髪を見たから何も言ってくれなかったのかな……
なんだか帰りたくなってきちゃった……
そんな事を考えながら俯いていた顔をあげた。
「あれ……?あさ、ひくん……?」
私の前に居たはずの朝陽くんの姿が無かった。
あるのはたくさんの人。
私人ごみに流されちゃってたんだ……