俺しかいない
「翔に拓哉、久しぶり~!
あんま会わないから転校したかと思ってたぁ!」
美里はすでに駿と腕を組んでいて、テンションは最高潮だ。
俺はそんな二人より
美里と駿の後ろにいる二人の女の子にすでに目がいっていた。
美里はそれを察知したかのように紹介してくれた。
「えっとね~
こっちが華世(カヨ)で~
こっちが桜(サクラ)!」
俺的にはぜってぇ桜ちゃん!!
やっべぇ、めちゃくちゃ俺好みじゃん!!
薄い空色生地のパーカーを羽織っていて、下はデニム地のパンツ、足は真っ白。
ほっそりとした体、ほわほわオーラ全快の笑顔。
君に出会えた今日に乾杯!!
俺は心の中でガッツポーズをした。