俺しかいない
「あ~!!
ちょぉ~っと待ったぁ!」
俺がルンルンで海水浴場へ戻ろうとすると
また二人に手首をつかまれた。
「な、なんだ?」
「今日、駿たちと別れてから、もいっかい一人でここ来てくんない?」
「え…
別にかまわねぇけど」
「一人でね!」
華世ちゃんにまで念をおされた俺。
駿と拓哉には悪いが
しゃーねぇか
それにしても
桜ちゃん、
かわいかったなぁ~
よっしゃぁ!!
がんばっぞ~!!
そんな俺をよそに
美里と華世ちゃんはうれしそうな
それでいて、不安そうな顔をしていた。