俺しかいない
駿と美里、拓哉と華世ちゃんは
ビーチバレーをすることになった。
ちなみに俺はというと
先日テニス部の練習で不覚にも足を捻挫のため参加不可…
それもこれも、ダブルスでパートナーの駿のおかげだ!!
俺のボールなのに突進してきやがって
声出せっての!!
どんだけ初心者なんだよ!!
っとに、思い出すだけでもムシャクシャするぜっ
当事者は目の前でワイワイ騒いでるしよぉ!
こんの~
まっくすチビザルがっ!!
あ~
いろいろ考えたら喉渇いた~
「桜ちゃん、なんか飲みもんいる?」
俺は隣にちょこんと座っていた桜ちゃんに尋ねた。
「あ、うん。少しだけ」
首をかたむけて微笑むその姿は
俺のストライクゾーンど真ん中に入ってきやがった。
自然に笑顔になる俺。
っていうよりニヤけてんのかな。
ま、いいや
「じゃ、俺、買ってくるわ!
ちょっと待っててね」
俺はそういって飲み物を買いに走った。