俺しかいない





桜ちゃん…



はっきり言って君は…











元祖不思議っ子だ!!














俺はただただ桜ちゃんの問いかけを延々と聞いていた。





いつの間にか時はすでに夕方になっていた。



俺と桜ちゃんは波打ち際に二人で座って、黙って日が沈みゆく海を見つめていた。









海水浴客も、だんだんと少なくなってきていた。













俺、


なんでここ来たんだっけ?




あ──

それにしても海綺麗だなぁ










俺はいつしか桜ちゃんが隣にいることも忘れて海に見入っていた。








いや、桜ちゃんが隣にいたからかもしれない。








< 25 / 52 >

この作品をシェア

pagetop