〔BL〕透き通った嘘
「風呂の冷水で目が覚めて…
敬語、抜いてよ。」
「無理です。」
「さっき出来たじゃない、ほら。
もう一回芹沢って呼んでみて?」
…あれ。
「…まだお酒入ってますね。」
「あ、バレた?」
でも意識はあるよ、と言って、芹沢は笑った。
「バレてますよ。」
「ねぇ~いいじゃん、呼んでよ~」
「嫌です酔っ払い。」
「おおう久々の毒舌!」
「ああもう鬱陶しいな離れろよ」
「本音出た!!」
…おかしーな。
ホントに俺、酔ってるみたいだ。