〔BL〕透き通った嘘

「風呂の冷水で目が覚めて…

敬語、抜いてよ。」

「無理です。」

「さっき出来たじゃない、ほら。

もう一回芹沢って呼んでみて?」


…あれ。


「…まだお酒入ってますね。」

「あ、バレた?」



でも意識はあるよ、と言って、芹沢は笑った。


「バレてますよ。」

「ねぇ~いいじゃん、呼んでよ~」

「嫌です酔っ払い。」

「おおう久々の毒舌!」

「ああもう鬱陶しいな離れろよ」

「本音出た!!」


…おかしーな。

ホントに俺、酔ってるみたいだ。


< 114 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop