〔BL〕透き通った嘘



「だからくっつくなって。

酒臭────っわ!」


芹沢の腕を振り払った瞬間、ズボンの裾を踏み、床に背中を打つ羽目になった。


「いっ…

だからもう少しなんとかしろって、」

芹沢の顔を見ると、俺の方をじっと見つめていた。


「せ…り、ざわ?」

「…ぁ?

ああ、ごめんごめん!」

なにを謝ってんだ。


「…いや、ぶかぶかのオレの服着てる佐藤かわいーし、それに…


鎖骨、綺麗だなって…思って。」


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