〔BL〕透き通った嘘


そう言って、芹沢は目をそらした。


俺はすぐ分かった。

この顔は、そういうことなのだと。


芹沢、まさか…


(もう、いいや。
今日は流されたい。)

“いや、駄目だろう。
今後どうする?気まずいだけだ。”


俺の中で、
理性と本能が葛藤している。


最終的に、本能が勝った。

俺は芹沢の手を俺の左胸にあて、


「頼む、、

今日だけ、なにもかも忘れたい。」


そう言った。


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