〔BL〕透き通った嘘
「…」
沈黙が続く。
これで…許してもらえた、よな?
「…つまんない。
やっぱやーめた。」
弟は土下座した俺の髪を掴み、引っ張って上を向かせた。
俺と弟の目が合う。
「オチコボレは僕のサンドバック役がちょうどいいの♪」
ガンッ
そう言って左頬を殴られた。
いっ…た、
「あーあ、人に見えるところ殴っちゃった。
久々だからなぁ~…
明日その傷どうしたんですかって聞かれたときホントのこと言ったらどうなるか分かってるよね?」
「…は、い」
「よーしよし!
オチコボレもたまには飲み込みが早いんだね!」