〔BL〕透き通った嘘
「…俺は落ち着いた事なんて一度もない。
いつでも、周りの視線を気にして生きていかなければいけなかった。
そんな人生に嫌気がさして、せめてと思って一人暮らしを許してもらった。
でも、条件付きだ。必死でがんばっても、俺はギリギリ一人暮らし出来るほどの学力。
…結局、無理なんだよ。」
芹沢は、黙って俺の話を聞いていた。
言ってて涙があふれてくる。
なんでだよ。
何で出てくんだよ。
だっせぇ。
俺は、右腕で顔を隠した。