〔BL〕透き通った嘘
「え、と…じゃあアナタだけ死んでください。」
「え、それ絶対キミ死なないよね!?」
真後ろにいて気付かなかった。
正直驚いたが、自分でも驚くほど冷静だった。
むしろ、そのダレカが真後ろにいたことより、自分の方に驚きを隠せないほどだ。
「キミ、名前は?」
「…佐藤トモキです。」
「そか~。オレ芹沢。何年?」
「…一年」
「おー、オレ三年!」
「勉強しろ、受験生。」
「アレ?佐藤君って毒舌キャラ?」
なにこのナンパトーク。