〔BL〕透き通った嘘


「────…失礼します」



院長室、と書かれたプレートを見上げながら、二回ノックして言った。




「…どうぞ」


7年前の“じゃあな”より、少し低くなった声が中から響いてくる。



そして僕は、ゆっくりと扉を押した。



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