〔BL〕透き通った嘘


入り口ののれんを掻き分けて気まずそうに入ってきたのは、佐藤だった。



「あ、さ…佐藤院長。」


「ハハ!!

こりゃ偶然だ!!

今丁度芹沢君と佐藤院長の話をしていたんですよ~!」


「…私の話を?」


佐藤は、一瞬驚いたような顔をして、それからにこりと笑った。


「…。」


なんだろう、一言で言えば。








違う。











なにかが、違う。





でもそれは、一体なんなのだろう。


< 76 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop