◎☆ Margaret*
「行こうか、芽衣ちゃん」

そんな声でわたしを呼ぶから
わたしの名前を奏でるから
わたしはまた苦しくなるんだよ。

那由太さんの車の助手席に乗る。
胸が高鳴る。

でも那由太さんの周りは
真衣で溢れてた。

お店に着いた。

可愛いらしい小さなお店だった。
たくさん調べたんだよって
那由太さんはわたしに微笑みかけたけど
わたしはうまく笑えなかった。

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