◎☆ Margaret*
それでも学校に行くと真衣は
いつでも会いに来てくれた。

真衣は明るくて可愛くて優しくて
みんなから好かれていた。

“真衣の双子の妹”

ただそれだけで真衣と比べられた。
誰もわたしを見てくれなかった。
いつでもわたしは真衣の妹で、
両親でさえもわたしを真衣と比べた。

真衣だけだった。
わたしをわたしとして見てくれたのは。
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