『華國ノ史』
炎に包まれた街は悲鳴と人の焼かれる匂いが充満し、
目を覆いたくなるような光景が広がっていた。
そこを若き青年が怒りに身を任せ、剣を振るっていた。
その後ろでは双子の魔法使いが次々と火を消して回っている。
彼等が誰かを助ける度に辺りからは応援が飛び、うちひしがれてい者も勇気を取り戻し武器を手にとって戦い始めた。
青年はある一帯だけ敵兵の死体で埋め尽くされている事に気づいた。
またその中心に立っている者を見て思わず声を上げる。
セブン「ウルブス!」
青年に呼ばれた老人から返事は無かった。
息の絶えた男の喉元を突き抜けた剣は壁に刺さっている。
老人はその剣を握ったまま気を失っている様だった。
瓦礫の中からは老いたドラゴニュートが這い出てきた。
ケイロン
「ごほっごほ、全く酷い目にあった」
セブン「ケイロン様!」
ケイロン「ウルブスは?」
セブン
「魔力を使いきって気を失っているようです」
ケイロン
「よもや同胞の目覚めでせいで瓦礫に巻き込まれるとは思わんかったわ。
数百年振りに火を吐いて口もおかしい。
ウルブスは任せておけ、お前は…ゆくのだろう?」
セブン
「はい、彼をお願いします」
走り去ってゆくセブンをケイロンは頼もしく見送った。
ケイロン
「あの剣は?
もしやな、希望の剣か?
うーむ、コレクションに欲しい」
そこへ遅れて副校長のクラッシュがやって来た。
クラッシュ
「ケイロン様、セブン達は?」
ケイロン
「自分の教え子であろう?
少しは信用してやればどうだ?」
そういうとケイロンは小さくなってゆくセブン達の背中を指差した。
クラッシュ
「彼等はまだまだ強くなる。
この国の希望の星なのです!
今はまだ守ってやらねば!」
ケイロン
「本来ならば星が皆を見守るんだがな」
クラッシュはどんどん遠ざかって行く二人を追いかけた。
目を覆いたくなるような光景が広がっていた。
そこを若き青年が怒りに身を任せ、剣を振るっていた。
その後ろでは双子の魔法使いが次々と火を消して回っている。
彼等が誰かを助ける度に辺りからは応援が飛び、うちひしがれてい者も勇気を取り戻し武器を手にとって戦い始めた。
青年はある一帯だけ敵兵の死体で埋め尽くされている事に気づいた。
またその中心に立っている者を見て思わず声を上げる。
セブン「ウルブス!」
青年に呼ばれた老人から返事は無かった。
息の絶えた男の喉元を突き抜けた剣は壁に刺さっている。
老人はその剣を握ったまま気を失っている様だった。
瓦礫の中からは老いたドラゴニュートが這い出てきた。
ケイロン
「ごほっごほ、全く酷い目にあった」
セブン「ケイロン様!」
ケイロン「ウルブスは?」
セブン
「魔力を使いきって気を失っているようです」
ケイロン
「よもや同胞の目覚めでせいで瓦礫に巻き込まれるとは思わんかったわ。
数百年振りに火を吐いて口もおかしい。
ウルブスは任せておけ、お前は…ゆくのだろう?」
セブン
「はい、彼をお願いします」
走り去ってゆくセブンをケイロンは頼もしく見送った。
ケイロン
「あの剣は?
もしやな、希望の剣か?
うーむ、コレクションに欲しい」
そこへ遅れて副校長のクラッシュがやって来た。
クラッシュ
「ケイロン様、セブン達は?」
ケイロン
「自分の教え子であろう?
少しは信用してやればどうだ?」
そういうとケイロンは小さくなってゆくセブン達の背中を指差した。
クラッシュ
「彼等はまだまだ強くなる。
この国の希望の星なのです!
今はまだ守ってやらねば!」
ケイロン
「本来ならば星が皆を見守るんだがな」
クラッシュはどんどん遠ざかって行く二人を追いかけた。