『華國ノ史』
※以下本文とは関係ありません

 
「癒しの風」

 カトリの生まれた貴族リッチ・ブレス家に伝わる銀製の腕輪。

 風の精霊の魂が宿っているとされる。

 装備者の傷の完治速度を早める効果がある。

 
「黒の淑女のドレス」

 死霊使いが認知されていなかった時代に作られたドレス。
 
 死者の魔法使いの髪が編み込まれている。
 
 これを着ていた魔女には死霊にが寄りつくが取り憑かれづらかったという。

 
「肉裂きの鎌鼬」

 カトリが使う以前は王華隊の武器庫に眠っていた。


 芯にはワイバーンの尾が使用され、それを囲む金属には三方に向け小さな刃がついている。

 
 それは全て交互にずらされ、相手の肉を容赦なく削ぎ落とす。

 扱いが難しい武器であった為に埃を被っていたが、

 カトリの風魔法と合わせると生き物の様に動き出す。

 
 この武器は凄まじいスピードで敵を襲いかかり、死角も少ない。

 
「リッチの悪夢」

 悪の大魔法使いであったリッチ、ベルベットが長年かけて魔力を込めて伸ばした爪。


 後に華龍王虎隊の死霊使いクロネによって加工される。

 星の魔法使いセブンの折れる事を知らぬ頑固者の剣で何度も叩き適度な長さに切断され、

 黒いガントレットと手袋を組み合わせた物に固定された。


 猫の爪の様な武器であったが、非力な女性であるクロネには友好的なまでの鋭い武器であった。

 
 この武器の見た目を侮った者は悪夢を見ながら息絶えるという。



 【残された物達の声】より
  著者 ケイロン
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