『華國ノ史』
正規の部隊はセブンが率いる部隊だけではあったが、
全員が決死の覚悟を持っている事をセブンは知った。
各勢力の代表が顔合わせの為に関所の防衛の要である歴史ある城塞に集められる。
この城塞は橋から向かって来るものを囲む様に弧を描いている為に「三日月城塞」と呼ばれていた。
三日月城塞にセブン達が入るやいなや多くの兵が頭を下げた。
それは知名度が高いウルブスだけにはとどまらず、
セブンと双子にも送られたものであった。
魔法都市での虐殺を生き残り、一矢報いたセブン達の活躍は既に前線で戦う者達の士気を高める為に伝えられていたのだ。
「なんだ。噂通りの子供じゃないか」
顔中深い傷だらけで透き通る様な白髪を短く刈り込んだ男がセブン達の前に立ちはだかった。
ウルブス
「噂は聞いていました、ジェノス」
ジェノス
「老いたなおっさん」
ウルブスは鋭い眼光をジェノスと呼んだ男に向けそして笑った。
ジェノス
「老いてはいるが、剣気は冴えているようだ」
ウルブス
「あなたも少しは成長したようだ」
ジェノス
「どちらかが欠けていても困る。
ついて来い、皆はもう集まっている。
まだまだ義勇軍は増えそうだ」
ジェノスと呼ばれた男は煌皇国を荒らし回った鉄鎖傭兵団の団長であった。
ウルブスとは先の大戦で顔見知りであった。
歩きながらウルブスにジェノスの紹介がされた。
ウルブス
「雇い主に絶対の忠誠を誓う傭兵団は彼らの他にありません。
例え不利な状況でも彼らは決して裏切る事は無い」
ジェノス
「それが俺達のやり方さ、そうすれば雇ってくれる所に困らんからな。
実は煌皇で盗賊やってたのも華國軍の依頼だからな。
お陰で酷い目にあって髪が白くなっちまったよ」
ウルブス
「依頼主の信頼は鉄の鎖で自身と繋ぐでしたね。
彼らは傭兵だが信頼して良いでしょうな」
セブン
「宜しくお願いします」
ジェノス
「ああ、宜しくな。
だが受けるのは信頼に値する筋だけだがな。
おっさんの知り合いだから、もし雇うんなら安くしとくぜ」
そんな話をしながら作戦室に入ると他の団長達が立ちあがりセブン達を迎えた。
全員が決死の覚悟を持っている事をセブンは知った。
各勢力の代表が顔合わせの為に関所の防衛の要である歴史ある城塞に集められる。
この城塞は橋から向かって来るものを囲む様に弧を描いている為に「三日月城塞」と呼ばれていた。
三日月城塞にセブン達が入るやいなや多くの兵が頭を下げた。
それは知名度が高いウルブスだけにはとどまらず、
セブンと双子にも送られたものであった。
魔法都市での虐殺を生き残り、一矢報いたセブン達の活躍は既に前線で戦う者達の士気を高める為に伝えられていたのだ。
「なんだ。噂通りの子供じゃないか」
顔中深い傷だらけで透き通る様な白髪を短く刈り込んだ男がセブン達の前に立ちはだかった。
ウルブス
「噂は聞いていました、ジェノス」
ジェノス
「老いたなおっさん」
ウルブスは鋭い眼光をジェノスと呼んだ男に向けそして笑った。
ジェノス
「老いてはいるが、剣気は冴えているようだ」
ウルブス
「あなたも少しは成長したようだ」
ジェノス
「どちらかが欠けていても困る。
ついて来い、皆はもう集まっている。
まだまだ義勇軍は増えそうだ」
ジェノスと呼ばれた男は煌皇国を荒らし回った鉄鎖傭兵団の団長であった。
ウルブスとは先の大戦で顔見知りであった。
歩きながらウルブスにジェノスの紹介がされた。
ウルブス
「雇い主に絶対の忠誠を誓う傭兵団は彼らの他にありません。
例え不利な状況でも彼らは決して裏切る事は無い」
ジェノス
「それが俺達のやり方さ、そうすれば雇ってくれる所に困らんからな。
実は煌皇で盗賊やってたのも華國軍の依頼だからな。
お陰で酷い目にあって髪が白くなっちまったよ」
ウルブス
「依頼主の信頼は鉄の鎖で自身と繋ぐでしたね。
彼らは傭兵だが信頼して良いでしょうな」
セブン
「宜しくお願いします」
ジェノス
「ああ、宜しくな。
だが受けるのは信頼に値する筋だけだがな。
おっさんの知り合いだから、もし雇うんなら安くしとくぜ」
そんな話をしながら作戦室に入ると他の団長達が立ちあがりセブン達を迎えた。