『華國ノ史』
 昼食を済ませたセブンは何かを探すクロネに出会った。


セブン「クロネ!」

クロネ
「おっセブン、見てよこれリッチの爪を利用して作ったの」

セブン
「ヘーこんなのになったのか」

クロネ
「見た目は小さくなったけど、凄い威力よ。

 盾を切り裂けるぐらいなんだから。

 所でコボルト見なかった?」


セブン「あっ!」

 セブンはグットマンに頼まれていた事を思い出した。


セブン
「クロネ、コボルトに抱きつくのをやめて欲しいんだけど」

クロネ
「なんで?死霊ばっかり相手にしてたから癒されたいのよ。

 もしかして焼きもち?」


セブン
「違う!彼らは成人で、勇敢な戦士だ。

 本人達も嫌がってるし、クロネだって急に誰かに抱きついてこられたら嫌だろ?」


クロネ
「うーん、良くわかんないから一回やってみて」


セブン「え?何を?」

クロネ
「おっ顔赤くなってるね?

 小さい頃はよく大好き~って抱きついてた癖に~」


セブン「クロネ!」

クロネ
「分かったわよ、ごめん」

 そういうとクロネは振り替えって去っていった。
 
 去り際にカトリがセブンに向かってやって来てクロネとすれ違った。

カトリ
「クロネ、顔が赤毛色だぞ?熱でもあるのか?

 教会騎士団に医者が…」


クロネ「大丈夫」

カトリ
「なんだあいつ?

 よおセブン、昼からの事なんだけどってお前顔赤いぞ?

 大丈夫か?教会騎士団に医者が…」

セブン「大丈夫」
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