『華國ノ史』
セブンの思惑は外れ、身をていした足止めは失敗に終わった。
魔力を消費した割りに打撃を与えられなかったセブンは珍しく狼狽していた。
セブン
「魔法を放てばかわされる。
くそっ!一体どうすれば!」
ウルブス
「例えどれ程騎馬術に優れていたとしても馬は簡単には止まる事は出来ません。
それを利用すれば…あるいは大打撃を与えられるやもしれません」
ミニッツ
「俺達の精霊なら、足を止められるぜ。
任せろセブン」
セコンド
「お前だけが成長してるんじゃないんだぜ」
セブン
「ミニッツ、セコンド…分かった。
全員でミニッツとセコンドの召喚を援護する。
クロネ時間を稼いでくれ。
ウルブス、ピエロ、エイブルス、ボルト軍、ジェノスの部隊は前へ!
他にも白兵戦に自信がある者は前へ!
馬が潰れると同時に切り込む!
カトリ!奴らに追い風を、馬の足を早めさせる!」
カトリ
「それでこそお前だ!
恐いもの知らずで、それでいて俺達に頼って来る。
それでいいんだ!」
ウルブスはセブンの指示に呼応するように剣を抜き部隊の前に立った。
ウルブス
「死を恐れず戦え!
背水の陣で戦え!
五体に執着するな!
腕を落とされようが、
胸を貫かれようが、
息の有る限り敵の足に食らいつけ!
死にかけた友を踏みつけてでも止めを!
生き残りたいのなら、
今、命を捨てろ!」
普段は温厚なウルブスの鬼気迫る激励は弱気になっていた皆を奮い立たせる。
各団長達は前に出て勇ましく敵を睨み付けた。
今まさにセブン達の絶体絶命の死闘が繰り広げられようとしていた。
魔力を消費した割りに打撃を与えられなかったセブンは珍しく狼狽していた。
セブン
「魔法を放てばかわされる。
くそっ!一体どうすれば!」
ウルブス
「例えどれ程騎馬術に優れていたとしても馬は簡単には止まる事は出来ません。
それを利用すれば…あるいは大打撃を与えられるやもしれません」
ミニッツ
「俺達の精霊なら、足を止められるぜ。
任せろセブン」
セコンド
「お前だけが成長してるんじゃないんだぜ」
セブン
「ミニッツ、セコンド…分かった。
全員でミニッツとセコンドの召喚を援護する。
クロネ時間を稼いでくれ。
ウルブス、ピエロ、エイブルス、ボルト軍、ジェノスの部隊は前へ!
他にも白兵戦に自信がある者は前へ!
馬が潰れると同時に切り込む!
カトリ!奴らに追い風を、馬の足を早めさせる!」
カトリ
「それでこそお前だ!
恐いもの知らずで、それでいて俺達に頼って来る。
それでいいんだ!」
ウルブスはセブンの指示に呼応するように剣を抜き部隊の前に立った。
ウルブス
「死を恐れず戦え!
背水の陣で戦え!
五体に執着するな!
腕を落とされようが、
胸を貫かれようが、
息の有る限り敵の足に食らいつけ!
死にかけた友を踏みつけてでも止めを!
生き残りたいのなら、
今、命を捨てろ!」
普段は温厚なウルブスの鬼気迫る激励は弱気になっていた皆を奮い立たせる。
各団長達は前に出て勇ましく敵を睨み付けた。
今まさにセブン達の絶体絶命の死闘が繰り広げられようとしていた。