『華國ノ史』
水晶山の主キルキスは水晶の望遠鏡の前で手を擦りながら笑っている。
キルキス
「ああ、これでちょっとは復讐出来る」
セブン
「討って出るんですか?」
キルキス
「老人には老人の戦い方があるのさ、
この装置はね、遠くを見れる。
つまり、そこと直接では無いにしろ繋がっているのさ、間接的にね。
まあみてな、いたぶって恐怖させる。
この山の恐ろしさに気づいた頃には、
我が一族の歓迎をあの世で受けているのさ」
キルキスは呪文の詠唱に入る。
それは聞いた事も無い言葉だった。
するとキルキスの胸の前に広げられていた両手から、
光の球が浮いて出た。
まるで青白い月のそれであった。
キルキスは狙いを定め、それを水晶球へと打ち込んだ。
その時、ボーワイルドは水晶山の頂上にある一際巨大な水晶の柱から光の筋が走るのを見た。
その光は凄まじい速度で山の中腹に向かい飛んでいく。
水晶の壁に挟まれた山道を進む煌皇軍の偵察隊もその光に気がついた。
気がついた頃にはもう既に先頭を歩く男の腹には穴が空いている。
それがその光のせいだと分かった頃には二人目の顔が半分なくなっていた。
光は水晶を通り抜け、反射し、無差別に偵察隊を襲う。
偵察隊は全員武器を盾も捨て、来た道を走り、引き換えす。
しかし、水晶の迷宮はそれを許さなかった。
帰り道がわからない。
男達は悲鳴を上げ、助けを求め逃げ惑う。
その断末魔に、麓にいる煌皇軍に恐怖が走る。
これでは士気が下がると考えていたボーワイルドは無事逃げ出して来た男を発見した。
泣きながら入り口にたどり着いた男を背後から無情な月の光が襲う。
崩れ落ちる男。
光は土に当たると地面を削り消えていった。
続いて放たれた光はボーワイルドを狙い放たれるが、
側の見当違いの兵士が悲鳴を上げた。
キルキス
「惜しい!歴史を変え損なった。
遠いと狙いがずれるね」
キルキス
「ああ、これでちょっとは復讐出来る」
セブン
「討って出るんですか?」
キルキス
「老人には老人の戦い方があるのさ、
この装置はね、遠くを見れる。
つまり、そこと直接では無いにしろ繋がっているのさ、間接的にね。
まあみてな、いたぶって恐怖させる。
この山の恐ろしさに気づいた頃には、
我が一族の歓迎をあの世で受けているのさ」
キルキスは呪文の詠唱に入る。
それは聞いた事も無い言葉だった。
するとキルキスの胸の前に広げられていた両手から、
光の球が浮いて出た。
まるで青白い月のそれであった。
キルキスは狙いを定め、それを水晶球へと打ち込んだ。
その時、ボーワイルドは水晶山の頂上にある一際巨大な水晶の柱から光の筋が走るのを見た。
その光は凄まじい速度で山の中腹に向かい飛んでいく。
水晶の壁に挟まれた山道を進む煌皇軍の偵察隊もその光に気がついた。
気がついた頃にはもう既に先頭を歩く男の腹には穴が空いている。
それがその光のせいだと分かった頃には二人目の顔が半分なくなっていた。
光は水晶を通り抜け、反射し、無差別に偵察隊を襲う。
偵察隊は全員武器を盾も捨て、来た道を走り、引き換えす。
しかし、水晶の迷宮はそれを許さなかった。
帰り道がわからない。
男達は悲鳴を上げ、助けを求め逃げ惑う。
その断末魔に、麓にいる煌皇軍に恐怖が走る。
これでは士気が下がると考えていたボーワイルドは無事逃げ出して来た男を発見した。
泣きながら入り口にたどり着いた男を背後から無情な月の光が襲う。
崩れ落ちる男。
光は土に当たると地面を削り消えていった。
続いて放たれた光はボーワイルドを狙い放たれるが、
側の見当違いの兵士が悲鳴を上げた。
キルキス
「惜しい!歴史を変え損なった。
遠いと狙いがずれるね」