『華國ノ史』
華國王が住まう王城前には覚悟を決めた男達が集結していた。
率いるのは魔法使いクラッシュ。
続くのは王宮騎士団、近衛騎士団。
文官達も総出でゲートを固めていた。
そして後ろに家族を控えた街の男達であった。
燃える街の熱は容赦無く彼等を燻し、汗が頬を伝う。
亡国の人柱となる覚悟を決めた彼等に恐れは無かった。
むしろ誇りを感じていた。
ここまで戦ったのだ。
必ず二人の王子が報いてくれる。
そう信じて最後のゲートが破られるのを見ていた。
クラッシュ
「来るぞ!
これで最後だ!
よく戦った。
本当によく戦ってくれた!
この戦いは必ず報われる日が来る。
さらば華の子らよ!」
クラッシュはそう言うなり単身魔法を詠唱しつつ突撃する。
皆もそれに続き坂道を駆け降り、登って来た煌皇軍に最後の怒りをぶつけた。
激しい乱戦の中。
突如、王城より軍用ラッパが鳴らされた。
その意味は…
「援軍来たり」
クラッシュ
「援軍だと?まだ死ねなくなったな!」
クラッシュは持てる全ての魔力を使いゲートを土魔法で塞ぎ、
敵を薙いだ。
疲弊しながらも、いち早く王城の観察兵の指す方を見る。
クラッシュ
「あの旗は?遠くて見えんぞ!」
観察兵
「華龍王虎隊です!」
クラッシュ
「なっ」
観察兵
「まだです!鉄鎖傭兵団、
フィネス教会騎士団!」
クラッシュ
「なに!」
観察兵
「まだ来ます!ボルト亡命軍!
マッチョ傭兵団!華護義勇軍!
あれは!浮雲国の旗まで見えます。
数凡そ二千、いや三千!
増えます四千以上!」
クラッシュは喜びのあまり、王城の正門へと防衛をも忘れ無意識に走り出したのだった。
率いるのは魔法使いクラッシュ。
続くのは王宮騎士団、近衛騎士団。
文官達も総出でゲートを固めていた。
そして後ろに家族を控えた街の男達であった。
燃える街の熱は容赦無く彼等を燻し、汗が頬を伝う。
亡国の人柱となる覚悟を決めた彼等に恐れは無かった。
むしろ誇りを感じていた。
ここまで戦ったのだ。
必ず二人の王子が報いてくれる。
そう信じて最後のゲートが破られるのを見ていた。
クラッシュ
「来るぞ!
これで最後だ!
よく戦った。
本当によく戦ってくれた!
この戦いは必ず報われる日が来る。
さらば華の子らよ!」
クラッシュはそう言うなり単身魔法を詠唱しつつ突撃する。
皆もそれに続き坂道を駆け降り、登って来た煌皇軍に最後の怒りをぶつけた。
激しい乱戦の中。
突如、王城より軍用ラッパが鳴らされた。
その意味は…
「援軍来たり」
クラッシュ
「援軍だと?まだ死ねなくなったな!」
クラッシュは持てる全ての魔力を使いゲートを土魔法で塞ぎ、
敵を薙いだ。
疲弊しながらも、いち早く王城の観察兵の指す方を見る。
クラッシュ
「あの旗は?遠くて見えんぞ!」
観察兵
「華龍王虎隊です!」
クラッシュ
「なっ」
観察兵
「まだです!鉄鎖傭兵団、
フィネス教会騎士団!」
クラッシュ
「なに!」
観察兵
「まだ来ます!ボルト亡命軍!
マッチョ傭兵団!華護義勇軍!
あれは!浮雲国の旗まで見えます。
数凡そ二千、いや三千!
増えます四千以上!」
クラッシュは喜びのあまり、王城の正門へと防衛をも忘れ無意識に走り出したのだった。