『華國ノ史』
二人で海のすぐ側まで行き、波の音を聞きながら半分屋台のような店で食事をとり、ピエロはまた仕事に向かった。
ピエロ
「夜には戻るご飯は一緒に食べよう」
とだけ言い残し、ピエロは去っていった。
セブンは1人で先ほどの広場に向かい、
ネズミのピエロンを出して小銭を稼ぎだすと予想以上に小銭が集まったので、
早速無駄遣いしてやろうと商店街へ向かった。
自分がいた村には無かった店がいくつも並んでいるので見ているだけでも楽しめる。
海の向こうにある島と交易しているので珍しい物が沢山あったからだ。
異国の人間もいるようだったがセブンは広い世界を知らないので、
異国人だと知らずに話しかけてしまい、
言葉が通じないので何度か走って逃げた。
セブンは小さな文房具店で手紙とペンを買い、
余ったお金で黄色いノートを一冊買った。
その頃ピエロはというと、昨日の摘発騒ぎの後に急ぎ港を出た船の情報を聞き回っていた。
船乗り
「俺が見たのは朝に出た船が一隻だけだなー
後は漁船だよ、それも皆根っからの漁師ばかりさ
誰か探してんのかい?」
ピエロ
「まーね、その朝に出た船ってのは?」
船乗り
「遠目でもはっきりわかる船でさ
確かにあれはキース商団の船だったよ」
ピエロ
「あの野郎どもが、因みに倉庫かなんかあります?
ええ、ふんふん、そうか、ありがとう」
ピエロはまんまと騙されたと思いキース商団と書かれた店の扉を蹴って入った。
商人
「うおっ!ピエロの旦那、どうしました?」
ピエロ
「えらく朝早く船を出したそうじゃないか?
騒ぎにびびって商品を逃がしたな?」
商人
「別に悪いことはしてないですよ、急ぎの荷物があったんで、
商売はスピードが命ってだけですよ。」
商人の顔は歪まなかった。
ピエロ
「嘘はついてないようだな」
商人
「しかしたった1日で闇商人をお縄にするってのは凄いですね?」
ピエロ
「ちっ俺が外すとはな、お前のその悪党面が悪い」
商人
「親に言って下さいよ」
ピエロ
「疑うのが仕事でね、邪魔したな」
たれ込みのあった大きな仕事を取り敢えず終えたので、
ピエロはセブンを魔法都市へと送る為に街を出発する事に決めた。
ピエロ
「夜には戻るご飯は一緒に食べよう」
とだけ言い残し、ピエロは去っていった。
セブンは1人で先ほどの広場に向かい、
ネズミのピエロンを出して小銭を稼ぎだすと予想以上に小銭が集まったので、
早速無駄遣いしてやろうと商店街へ向かった。
自分がいた村には無かった店がいくつも並んでいるので見ているだけでも楽しめる。
海の向こうにある島と交易しているので珍しい物が沢山あったからだ。
異国の人間もいるようだったがセブンは広い世界を知らないので、
異国人だと知らずに話しかけてしまい、
言葉が通じないので何度か走って逃げた。
セブンは小さな文房具店で手紙とペンを買い、
余ったお金で黄色いノートを一冊買った。
その頃ピエロはというと、昨日の摘発騒ぎの後に急ぎ港を出た船の情報を聞き回っていた。
船乗り
「俺が見たのは朝に出た船が一隻だけだなー
後は漁船だよ、それも皆根っからの漁師ばかりさ
誰か探してんのかい?」
ピエロ
「まーね、その朝に出た船ってのは?」
船乗り
「遠目でもはっきりわかる船でさ
確かにあれはキース商団の船だったよ」
ピエロ
「あの野郎どもが、因みに倉庫かなんかあります?
ええ、ふんふん、そうか、ありがとう」
ピエロはまんまと騙されたと思いキース商団と書かれた店の扉を蹴って入った。
商人
「うおっ!ピエロの旦那、どうしました?」
ピエロ
「えらく朝早く船を出したそうじゃないか?
騒ぎにびびって商品を逃がしたな?」
商人
「別に悪いことはしてないですよ、急ぎの荷物があったんで、
商売はスピードが命ってだけですよ。」
商人の顔は歪まなかった。
ピエロ
「嘘はついてないようだな」
商人
「しかしたった1日で闇商人をお縄にするってのは凄いですね?」
ピエロ
「ちっ俺が外すとはな、お前のその悪党面が悪い」
商人
「親に言って下さいよ」
ピエロ
「疑うのが仕事でね、邪魔したな」
たれ込みのあった大きな仕事を取り敢えず終えたので、
ピエロはセブンを魔法都市へと送る為に街を出発する事に決めた。