『華國ノ史』
勇将は衰えず
不思議な石碑に魔力を吸い上げられ、
気を失ったセブンはすぐさま医療室に運ばれ魔力の供給を受けていた。
魔法を使える者はその不思議な力の燃料となる魔力を使いきると怠惰感に襲われ、
全力で走りきった後に似た状態となる。
それを越えれば歯が震える程の寒気、視界の不調、意識の低下が起こった。
稀に自分の持っている以上の力を意図的に引き出す事の出来る者がいたが、
往々にして気を失ってしまう。
セブンが目を覚ますと、寝かされていたベットの横に世話係のウルブスが立っていた。
ウルブス
「おっ目覚められましたな?
医療班の三人分の魔力授与を軽く取り込みましたな、ご立派です」
セブン
「何だか疲れたよ」
ウルブス
「まだ魔力が足りませんかね?」
医療班は首を横に降った。
もう勘弁して欲しいらしい。
セブン
「どうなったの?
何だか魂が抜かれそうになったよ」
ウルブス
「ええ、見ていましたとも、
初めて魔力送りを行ったのだからうまくいかったのでしょう」
セブン
「失敗しちゃったか、へへ」
ウルブス
「まあ命には別状はありませんし、
クラッシュどのが目を覚ましたら部屋まで来るように、との事ですが。
もう少しお休みになられます?」
セブン
「怒られるかな?」
ウルブス
「どうでしょうね、まあ嫌な事は先に済ませておくべきだとは思いますがね?」
セブン
「分かった行くよ」
ウルブス
「ご案内い致します」
目が覚めたセブンは体のだるさを引きずりながら副校長であるウルブスの部屋に向かった。
医療室から出たそこは見たことも無いほどの装飾がなされていた。
セブン
「凄い建物だね?」
地面には赤く薄い絨毯が敷かれ、
大きな白の柱が建物を突き抜けて支えていた。
壁には様々な道具や植物が飾られ、天井からは無数のランプが吊るされている。
螺旋階段がいくつも掛けられておりそれを登って二人は最上階を目指した。
ウルブス
「ここが眠りドラゴン城の中枢、世の真なる理を探求する魔法使い達の庭園、真理の庭園区域と呼ばれています。
その中でもこれから貴方がた幼き魔法使い見習が学習する学舎。
『無知なる者の止まり木』の玄関ホールです」
セブン
「すっごく儲かってるんだね」
ウルブス
「ええ、まあ、簡単に言えば」
魔法使いの国における責務は重大であり、それを育てる為の予算は確かに潤っていた。
こんな綺麗な場所で暮らすのかとセブンは少し嬉しく思った。
気を失ったセブンはすぐさま医療室に運ばれ魔力の供給を受けていた。
魔法を使える者はその不思議な力の燃料となる魔力を使いきると怠惰感に襲われ、
全力で走りきった後に似た状態となる。
それを越えれば歯が震える程の寒気、視界の不調、意識の低下が起こった。
稀に自分の持っている以上の力を意図的に引き出す事の出来る者がいたが、
往々にして気を失ってしまう。
セブンが目を覚ますと、寝かされていたベットの横に世話係のウルブスが立っていた。
ウルブス
「おっ目覚められましたな?
医療班の三人分の魔力授与を軽く取り込みましたな、ご立派です」
セブン
「何だか疲れたよ」
ウルブス
「まだ魔力が足りませんかね?」
医療班は首を横に降った。
もう勘弁して欲しいらしい。
セブン
「どうなったの?
何だか魂が抜かれそうになったよ」
ウルブス
「ええ、見ていましたとも、
初めて魔力送りを行ったのだからうまくいかったのでしょう」
セブン
「失敗しちゃったか、へへ」
ウルブス
「まあ命には別状はありませんし、
クラッシュどのが目を覚ましたら部屋まで来るように、との事ですが。
もう少しお休みになられます?」
セブン
「怒られるかな?」
ウルブス
「どうでしょうね、まあ嫌な事は先に済ませておくべきだとは思いますがね?」
セブン
「分かった行くよ」
ウルブス
「ご案内い致します」
目が覚めたセブンは体のだるさを引きずりながら副校長であるウルブスの部屋に向かった。
医療室から出たそこは見たことも無いほどの装飾がなされていた。
セブン
「凄い建物だね?」
地面には赤く薄い絨毯が敷かれ、
大きな白の柱が建物を突き抜けて支えていた。
壁には様々な道具や植物が飾られ、天井からは無数のランプが吊るされている。
螺旋階段がいくつも掛けられておりそれを登って二人は最上階を目指した。
ウルブス
「ここが眠りドラゴン城の中枢、世の真なる理を探求する魔法使い達の庭園、真理の庭園区域と呼ばれています。
その中でもこれから貴方がた幼き魔法使い見習が学習する学舎。
『無知なる者の止まり木』の玄関ホールです」
セブン
「すっごく儲かってるんだね」
ウルブス
「ええ、まあ、簡単に言えば」
魔法使いの国における責務は重大であり、それを育てる為の予算は確かに潤っていた。
こんな綺麗な場所で暮らすのかとセブンは少し嬉しく思った。