『華國ノ史』
魔法学校である無知なる者の止まり木の入学式は一風変わっている。
入学生が玄関ホールを1人づつ歩き、生まれや経緯、家系を読み上げられるのだ。
クラッシュ「入学生、入場!」
目をギラギラさせた入学生が無知なる者の止まり木の玄関ホールに新しい制服を纏い、
真新しいマント翻し入ってくる。
俺達は他の生徒と一緒じゃない。
ウルブスの意志を継ぎ、伝統的な笑うカピパラ寮の寮生だ。
英雄であるウルブスと一緒に並んでいるだという自負が五人に伝染していた。
二階、三階から歓迎の証として華國の名の由来であるピンクの花びらが降り注がれる。
堂々たる入学式の始めに花を添えるのはカトリであった。
上級生の司会が声を張り上げ入学生の経歴を読み上げる。
「カトリ・ルイ・アンセム」
華國有数の門閥貴族の長男!
貴族の中の貴族と言われる名家!
名家の中の名家!
猛き風使いの一族!
ホールには感心の声が広がる。
「クロネラ」
北方の厳しい環境で魔力を開花させた赤毛の少女。
北方には純粋な予備隊と言われる部隊があった。
大昔の先王との盟約を守り、大木を斬り倒し、
開墾しながら鍛えた腕力を持つ北方民族!
王が予備兵として雇用したそれを忘れた後も盟約を守り鍛え続けた義理堅き予備兵民の出身!。
「ミニッツ&セコンド」
華國西に位置する水の浮き島出身。
双子特有の特殊な魔法の習得に期待を寄せている。
兄のアワーは中級魔法使いであり実力者!
貴族でこそないが魔法の血を色濃く受け継ぐ召喚師の一族!
「セブン」
出生の際に7度死に、7度生き返る大魔法使いの試練を潜り抜けた少年。
悪名高き奇術使いの道化を友に持つ。
五歳児ながら潜在能力は上級魔法使い並!
入学前に医療班のブラックリスト入り。
副校長の魔法に抵抗。
先日は賢者ケイロンに遭遇、祖父は騎士道の代名詞、菫騎士団長。
過去最大の問題児!
それらを束ねる寮長は
「ウルブス・フォン・ドレイク」
一代で貴族にのみ認められる三つ名を異例として持つ。
瞬撃の勇将!
我らが英雄!
それぞれの経歴が読み上げられるたびに、ざわめきが起こった。
二階、三階からはざわめき合わせ花が降らされ、最後には拍手の嵐が沸き起こる。
カトリ「家の名前ばかりか…」
クロネ
「ミニッツとセコンドも有名なのね?
てかどうやって調べたんだろう」
ミニッツ&セコンド
「セブンの紹介は悪意を感じるな」
セブン
「ピエロとおじいちゃん出てきた!」
ウルブス
「読み上げとるんわ青二才ですな?
寮長まで読み上げるとは…
胸を張り、顎を引き、皆に顔を見せましょう。
ここからあなた達の伝説は始まるのだから」
六人はこのメンバーで入学式を迎えるのが誇らしかった。
取り巻く全ての者は異形の経歴を持つ六人に畏怖と関心を抱いていた。
ここまで個性的な人物が揃う事は無く。
たかだか儀礼的な入学式は異様なまでの盛り上がりを見せた。
テンションの上がりすぎたセブンはカトリとの決闘でコツを掴んだ魔法弾を空中打ち上げ観客の声援に答えた。
すぐにウルブスに抱えあげられて止められたのは言うまでもない。
入学生が玄関ホールを1人づつ歩き、生まれや経緯、家系を読み上げられるのだ。
クラッシュ「入学生、入場!」
目をギラギラさせた入学生が無知なる者の止まり木の玄関ホールに新しい制服を纏い、
真新しいマント翻し入ってくる。
俺達は他の生徒と一緒じゃない。
ウルブスの意志を継ぎ、伝統的な笑うカピパラ寮の寮生だ。
英雄であるウルブスと一緒に並んでいるだという自負が五人に伝染していた。
二階、三階から歓迎の証として華國の名の由来であるピンクの花びらが降り注がれる。
堂々たる入学式の始めに花を添えるのはカトリであった。
上級生の司会が声を張り上げ入学生の経歴を読み上げる。
「カトリ・ルイ・アンセム」
華國有数の門閥貴族の長男!
貴族の中の貴族と言われる名家!
名家の中の名家!
猛き風使いの一族!
ホールには感心の声が広がる。
「クロネラ」
北方の厳しい環境で魔力を開花させた赤毛の少女。
北方には純粋な予備隊と言われる部隊があった。
大昔の先王との盟約を守り、大木を斬り倒し、
開墾しながら鍛えた腕力を持つ北方民族!
王が予備兵として雇用したそれを忘れた後も盟約を守り鍛え続けた義理堅き予備兵民の出身!。
「ミニッツ&セコンド」
華國西に位置する水の浮き島出身。
双子特有の特殊な魔法の習得に期待を寄せている。
兄のアワーは中級魔法使いであり実力者!
貴族でこそないが魔法の血を色濃く受け継ぐ召喚師の一族!
「セブン」
出生の際に7度死に、7度生き返る大魔法使いの試練を潜り抜けた少年。
悪名高き奇術使いの道化を友に持つ。
五歳児ながら潜在能力は上級魔法使い並!
入学前に医療班のブラックリスト入り。
副校長の魔法に抵抗。
先日は賢者ケイロンに遭遇、祖父は騎士道の代名詞、菫騎士団長。
過去最大の問題児!
それらを束ねる寮長は
「ウルブス・フォン・ドレイク」
一代で貴族にのみ認められる三つ名を異例として持つ。
瞬撃の勇将!
我らが英雄!
それぞれの経歴が読み上げられるたびに、ざわめきが起こった。
二階、三階からはざわめき合わせ花が降らされ、最後には拍手の嵐が沸き起こる。
カトリ「家の名前ばかりか…」
クロネ
「ミニッツとセコンドも有名なのね?
てかどうやって調べたんだろう」
ミニッツ&セコンド
「セブンの紹介は悪意を感じるな」
セブン
「ピエロとおじいちゃん出てきた!」
ウルブス
「読み上げとるんわ青二才ですな?
寮長まで読み上げるとは…
胸を張り、顎を引き、皆に顔を見せましょう。
ここからあなた達の伝説は始まるのだから」
六人はこのメンバーで入学式を迎えるのが誇らしかった。
取り巻く全ての者は異形の経歴を持つ六人に畏怖と関心を抱いていた。
ここまで個性的な人物が揃う事は無く。
たかだか儀礼的な入学式は異様なまでの盛り上がりを見せた。
テンションの上がりすぎたセブンはカトリとの決闘でコツを掴んだ魔法弾を空中打ち上げ観客の声援に答えた。
すぐにウルブスに抱えあげられて止められたのは言うまでもない。