『華國ノ史』

人を知る羅針盤

 入学式を済ませた五人は魔法使いになる厳しさを知る。

 それは彼らの生活サイクルにあった。

朝 起床・身支度
 必ず全員揃って朝食・登校
 一般教養(年齢別)2~3時間

昼 昼食・休憩
 一般教養(年齢別)1~2時間
 魔法基礎知識(入期別)1~2時間
 魔法実習(レベル別)1~3時間

夜 帰宅・夕食
 復習・予習
 魔力送り・睡眠

 日によって重点的に学ぶ事が変わるが、1日の平均学習時間約7時間
 休みは週一日時折2日

 この時代の子供には過酷な生活サイクルであった。
 
 ましてや魔力送りを行う笑うカピパラ寮の者達にとっては…。

 特にセブンには…?

セブン
「授業が全然進まないや!」

 平和で時間のゆっくり流れるセブンの村では考えられない程の過密スケジュールであった、

 のにも関わらずセブンはすこぶる元気だった。


クロネ
「元気ねセブン?私はげっそり」

カトリ
「エリートの責務だ!

 辛くない、辛くない、貴族は辛くない」

セブン
「質問ばかりで授業が進まない!って先生が泣いてた」


ミニッツ&セコンド
「サボれよクロネ」

セブン
「あんな事やこんな事、世界は不思議でいっぱいだー!」

ミニッツ&セコンド
「お腹痛いとか」

セブン
「知ってた?ヤカマシの鳥も黙る季節があるんだって」


クロネ「頭痛いとか?」

セブン
「数は一変に数える事が出来る、それが算数!」

カトリ
「ダメダメ勉強しろ!

 サボらないぞ俺は!そうだとも、サボっちゃいけない」


セブン
「絵も書いたんだ、見てよ!」

ミニッツ&セコンド
「認めろカトリ」

セブン
「見てよセブンって読むんだよこれ!

 僕が書いた!」

クロネ「うーん、セブンが羨ましい」

セブン
「日時計も読める様になった。

 今はこんにちは!」

カトリ
「はしゃいでろ、お前もそのうち地獄を見るんだ」

ミニッツ
「でも魔法の授業は一緒じゃん」

セコンド
「だよねセブン」

セブン
「これも凄い!

 別々に喋ったー!」




 
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