『華國ノ史』
三人が息を切らせて広場に着くと、すでに人だかりで円が出来ていた。
その群衆の中では何か旅の魔法使いが行っているようで歓声が起こっている。
トール
「何だよ、もう始まっちゃてるじゃねーか」
マッチョ
「じいさんのせーだ」
セブン
「全然見えない!」
トールはセブンを肩車してやり、マッチョが群衆を掻き分けた。
ネズミのカトル率いる少年団が最前列に陣取っていたのをトールはひと睨みした。
マッチョ
「どけよ、またうちのチビがお前等の残りの前歯貰いに行くぞ?」
少年達はおずおずと場所を譲りわたし、マッチョの差し出された手にお菓子を渋々乗せていった。
マッチョ
「よおセブン、お前のお陰でお菓子が手に入ったぞ、食うか?」
セブン
「ひょーーー!火の玉だ!」
セブンは今はお菓子どころでは無かった。魔法使いは小さな火の玉でジャグリングをしていたのだ。
火は次第に増え、大きくなり、空中で爆発した。
それと同時に歓声が沸き上がる。
興奮したセブンは肩車してもらっているトールの髪を力一杯に握りしめた。
トール
「いててて」
ピエロの扮装をした魔法使いは次に風を起こし、紙で作った鳥を飛ばして見せた。
セブンは紙の鳥をを捕まえようとする。
トール
「おっいチビっ首がしまって息、息が」
一通り芸が終わり、拍手の中でピエロはお辞儀して回った。
帽子にコインを入れてもらっているようである。
セブンはトールに下ろされ、げんこつを食らったが気にもとめず魔法を出そうとしていた。
マッチョ
「出るわけねーだろ」
セブン
「出たー!」
出た。
しかも小さな人の形をした火が踊っている。
自分でも驚いたセブンは叫んだ。
トール
「何だこりゃ?」
マッチョ
「お前にぴったりのチビ2号だな!」
周りの皆も初めは驚いたが、兄弟がケラケラ笑うのに釣られ、直ぐに笑いだした。
しかし一番驚いているのは旅の魔法使いであった。
その群衆の中では何か旅の魔法使いが行っているようで歓声が起こっている。
トール
「何だよ、もう始まっちゃてるじゃねーか」
マッチョ
「じいさんのせーだ」
セブン
「全然見えない!」
トールはセブンを肩車してやり、マッチョが群衆を掻き分けた。
ネズミのカトル率いる少年団が最前列に陣取っていたのをトールはひと睨みした。
マッチョ
「どけよ、またうちのチビがお前等の残りの前歯貰いに行くぞ?」
少年達はおずおずと場所を譲りわたし、マッチョの差し出された手にお菓子を渋々乗せていった。
マッチョ
「よおセブン、お前のお陰でお菓子が手に入ったぞ、食うか?」
セブン
「ひょーーー!火の玉だ!」
セブンは今はお菓子どころでは無かった。魔法使いは小さな火の玉でジャグリングをしていたのだ。
火は次第に増え、大きくなり、空中で爆発した。
それと同時に歓声が沸き上がる。
興奮したセブンは肩車してもらっているトールの髪を力一杯に握りしめた。
トール
「いててて」
ピエロの扮装をした魔法使いは次に風を起こし、紙で作った鳥を飛ばして見せた。
セブンは紙の鳥をを捕まえようとする。
トール
「おっいチビっ首がしまって息、息が」
一通り芸が終わり、拍手の中でピエロはお辞儀して回った。
帽子にコインを入れてもらっているようである。
セブンはトールに下ろされ、げんこつを食らったが気にもとめず魔法を出そうとしていた。
マッチョ
「出るわけねーだろ」
セブン
「出たー!」
出た。
しかも小さな人の形をした火が踊っている。
自分でも驚いたセブンは叫んだ。
トール
「何だこりゃ?」
マッチョ
「お前にぴったりのチビ2号だな!」
周りの皆も初めは驚いたが、兄弟がケラケラ笑うのに釣られ、直ぐに笑いだした。
しかし一番驚いているのは旅の魔法使いであった。