『華國ノ史』
踊る炎に照らされた階段を降りていくと、開けた空間に出た。
そこにはどういった訳か光が差し込み、地下室を明るく見渡せる。
その部屋は木に鎧着せた人形、雑に置かれた武器や盾、ダンベルにぶら下がり棒が置いてあった。
カトリ
「スゲー!訓練所みたいだな」
セブン「お宝発見!」
セブンは大きな剣を担いで見せた。
カトリ
「そんなもんガラクタだ。
んー?これは…」
部屋の中央にある石で出来た台座には一織のタぺストリーが置かれていた。
黒字に銀の糸で文字が刺繍が施されている。
それにはこう記されてあった。
「ここが見つかれば私は笑い者になるだろう
魔法使いであるに関わらず、
己の体を鍛える私を変わり者だと責めるだろう
だが、もし魔法を封じ込められたら?
魔法が急に使えなくなったら?
戦闘の最中に魔力が尽きたら?
考えすぎるという事はない
戦場で最後に笑うのは思案と努力なのだから
皆は臆病者と言うかも知れない
だが、ここを見つけた者よ
私を後世の者は笑っているだろうか?
~心配性のバルデス~」
セブン
「バルデスってだれ?」
カトリ
「昔な、魔法絶対主義って考えがあってな」
セブン
「絶対主義?」
カトリ
「魔法使いは誰よりも偉いって事だ。
それで、騎士団と対立していた時期があるんだ。
その当時、魔法使いは魔法だけ訓練していればいいってそういう考え方だったんだよ」
セブン「それで?」
カトリ
「魔法が使えるのに、魔法より劣った剣や槍の訓練なんてしたら、馬鹿にされるだろう?」
セブン
「そうかな?」
セブンは幼少時代から祖父に訓練を受けていたので不思議であった。
カトリ
「その時代はそうだったんだよ、
でも今じゃ誰も彼を馬鹿になんてしていないさ。
この隠された訓練所を作ったのは初代魔法剣士隊のバルデス隊長だ。
つまり今の華龍隊の大元を作った人だよ」
カトリはこういったタぺストリーが真の宝であると考えると同時に、
セブンがこの大発見の意味を理解していないんだろうとなとも思った。
そこにはどういった訳か光が差し込み、地下室を明るく見渡せる。
その部屋は木に鎧着せた人形、雑に置かれた武器や盾、ダンベルにぶら下がり棒が置いてあった。
カトリ
「スゲー!訓練所みたいだな」
セブン「お宝発見!」
セブンは大きな剣を担いで見せた。
カトリ
「そんなもんガラクタだ。
んー?これは…」
部屋の中央にある石で出来た台座には一織のタぺストリーが置かれていた。
黒字に銀の糸で文字が刺繍が施されている。
それにはこう記されてあった。
「ここが見つかれば私は笑い者になるだろう
魔法使いであるに関わらず、
己の体を鍛える私を変わり者だと責めるだろう
だが、もし魔法を封じ込められたら?
魔法が急に使えなくなったら?
戦闘の最中に魔力が尽きたら?
考えすぎるという事はない
戦場で最後に笑うのは思案と努力なのだから
皆は臆病者と言うかも知れない
だが、ここを見つけた者よ
私を後世の者は笑っているだろうか?
~心配性のバルデス~」
セブン
「バルデスってだれ?」
カトリ
「昔な、魔法絶対主義って考えがあってな」
セブン
「絶対主義?」
カトリ
「魔法使いは誰よりも偉いって事だ。
それで、騎士団と対立していた時期があるんだ。
その当時、魔法使いは魔法だけ訓練していればいいってそういう考え方だったんだよ」
セブン「それで?」
カトリ
「魔法が使えるのに、魔法より劣った剣や槍の訓練なんてしたら、馬鹿にされるだろう?」
セブン
「そうかな?」
セブンは幼少時代から祖父に訓練を受けていたので不思議であった。
カトリ
「その時代はそうだったんだよ、
でも今じゃ誰も彼を馬鹿になんてしていないさ。
この隠された訓練所を作ったのは初代魔法剣士隊のバルデス隊長だ。
つまり今の華龍隊の大元を作った人だよ」
カトリはこういったタぺストリーが真の宝であると考えると同時に、
セブンがこの大発見の意味を理解していないんだろうとなとも思った。