『華國ノ史』
 セブンが店を出るとカトリが店の前で待っていた。

 手には長いチェーンの先に角と牙を生やした悪魔の顔が付いたモーニングスターを手にしている。


カトリ
「やっぱりな、名前の変わる店の看板に約束を守る者って出てたぞ。

 それは?」

セブン
「貸して貰った。

 折れる事を知らぬ頑固者だって」

カトリ
「へー、有名な剣は多いからな、

 今度調べといてやるよ。

 俺のも見ろよ、口がネバネバの目覚めって言うんだぜ、格好いいだろ?」

セブン
「勇者っぽくないよ」

カトリ
「まーな、でもいいやつみたいだし。

 強そーだろ?」

セブン
「これだけ揃えたら泣いちゃうね?尻尾」

カトリ
「泣かねーだろ、頭が無いんだから、

 それよりドラゴンの鱗は希少だぞ?」

セブン
「イメージと違うけどお宝だよね?」

カトリ
「金より価値があるんだぞ?

 金や銀より価値のある物なんていっぱいあるんだから」

セブン
「じゃあそれで何買う?」

カトリ
「金には困ってないから、鎧を作るかなそれで。

 ドラゴンメイルなんて下手な英雄ですら持ってないぞ!」

セブン
「楽しみだな~」

カトリ
「早速挑みに行こうぜ!」

セブン
「あっコンビネーションアタックを考えたんだ!

 名付けて『探検隊の絆』」

カトリ「やるな~、これでイチコロだぜ!」



 二人はこの後またしてもボロボロになってカピパラ寮へ戻る事になる。

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